宇治茶 脳卒中を防ぐ

脳卒中は介護が必要となった原因の第1位 脳卒中とは、脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、破れたり(脳出血、くも膜下出血)することにより、脳内の細胞の一部壊死したり、働きが悪くなってしまい、手足の麻痺や意識障害などの神経症状があらわれた状態をいいます。脳卒中は、かつては死因の第1位でしたが治療法の進歩や血管の管理により死亡数は減っており、現在では、悪性新生物(がん)心疾患に次いで、第3位となっています。しかし、脳卒中の患者数は、高齢化に伴い、今後も増加することが予測されています。脳卒中の特徴は、後遺症として身体機能障害や精神機能障害がこのることで、介護が必要となった原因の第1位となっています。すなわち、脳卒中になると、患者さんはもちろんのことその家族にとって、大きな負担がかかることにつながりますので、その予防や脳卒中発症時の脳障害を軽減することはとても重要です。緑茶カテキンの脳卒中予防効果 遺伝的に高血圧を発症して、その後、脳出血を起こす実験動物モデルである脳卒中易発症性高血圧自然発症ラットに、緑茶より抽出した茶カテキンの0.5%水溶液を若い頃から飲ませると、水を飲ませたラットに比べて血圧の上昇が穏やかとなり、脳出血が起こりにくくなることが明らかにまりました。また茶カテキン製品であるポリフェノンEの0.5%水溶液を5日間飲ませたラットを用いて、一時的に脳血流を止めて実験的な脳梗塞を起こさせた場合においても水だけ飲ませたラットに比べて脳障害の程度が小さく神経症状も軽くなることがわかりました。これらの茶カテキンによるの脳卒中予防効果・脳症害軽減効果は、茶カテキンがもつ、血圧を上昇させるホルモンの生成を抑える作用や脳卒中が起きたときにされる活性酸素を除去する作用が関係していると考えられます。