宇治茶 糖尿病の予防と改善、多様に効く

糖尿病は、食後の高血糖や高血糖状態の慢性化など血糖値が病的に高い値を示す病態です。糖尿病にはいくつかのタイプがあり、わが国の糖尿病の約9割が食事や運動など様々な生活習慣が原因となって起こる2型糖尿病があるといわれています。高血糖状態を治療せずに長期に放置すると、毛細血管の障害がおこり、綱膜症、賢症、神経障害などの糖尿病合併症の起こる頻度が高くなります。糖尿病の治療は病因や重症度によって異なりますが、2型糖尿病初期においては、特に重要な食事療法と運動療法に加えて薬物療法によって異なりますが2型糖尿病初期においては、特に重要な食事療法と運動療法に加えて、薬物療法による血糖値のコントロールが行われます。糖尿病治療薬としては、腸管からブドウ糖吸収阻害、インスリン分秘刺激、末梢インスリン感受性改善、糖新生抑制などの作用をもつものが使われています。糖新生とは体内で糖以外の物質からブドウ糖ができることをいいます。培養細胞や動物を使った実験のより茶カテキンはアミラーゼ活性の阻害肝糖新生の制御細胞の保護、インスリン分秘の保進、筋肉へのブドウ糖取り込みの保進、抗炎症作用など実にいろいろの作用を通して抗糖尿病作用をあらわすことがわかってきました。実際に、人の糖負荷試験においても、緑茶の血糖抑制効果が認められています。このように、緑茶を飲むと、そこに含まれる種々の緑茶の成分によるマルチな作用メカニズムによって糖尿病の予防や改善ができると考えられます。糖尿病は肥満病や動脈硬化症などの他、肝臓がんや大腸がんなどのリスクを高めるので、習慣的に緑茶を飲むことは様々な疾病の一次予防に役立つと期待されます。